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小田ゆうあ作「ふれなばおちん」第6話 原作のあらすじ&感想

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■母の顔と女の顔

通学する優美香と良を見送る女。2人の姿が見えなくなり、人の行き来がとぎれたところで、その女ーーー若い男と出て行った良の母は、車から降りると人目を避けるように社宅の階段を駆け上がった。

小牧は部屋に入り、台所、洗濯物…と、良と夫の生活ぶりを確認すると自分の荷物をまとめ、急いで自分の車に戻ろうとした…ところで、夏と出会ってしまう。帰ってきたの?良くんのことが気になるのね?お母さんだもんね、と大声で近づいてくる夏を「やめてよ、顔に見ないで!」と制した。「あたしはもう良の母親の顔なんかしてないから!」とーーー。

小牧は夏を突き飛ばし車を発進させたが、夏は窓にひっつき、それを文字通り必死に止めようとする。しかし、小牧は全力でアクセルを踏み、夏を振り切って去ってしまうのだった。その衝撃で転倒し足を怪我してしまった夏を、陰で見ていた佐伯が助け起こし、家まで送る届ける。上条家では何も知らない義行はまだ眠っていて、夏は今のことは誰にも言わないで、と佐伯に口止めをするのだった。

 

会社では、朝の出来事を知らない義行が昨晩の“佐伯の刺激”の話を尋ねていた。義行は、夏を刺激すると言っていた佐伯がどうしたのかを聞いてきたが、佐伯は、それは大失敗で逆に夏から刺激されてしまった、と報告をする。

夏の置かれている状況も、気持ちも、何も知らない義行を見て、佐伯はある種の優越感を抱き、心の中で「早く帰ろう。きっとあの足は腫れてきて痛いはずだーー」とつぶやくのだった。

 

そして、夕飯を買って帰宅した良は、小牧家に帰ってきていた。部屋の中の様子を見て、違和感をおぼえた良は、タンスをあけて確認し、母が荷物をとりに戻ってきた事実を知ってしまうーーー。

 

一方、上条家では、夏の横で佐伯がエプロンをしながらいそいそと家事の手伝いをしていた。佐伯がいるせいで優美香が部屋に閉じこもりっきりで、夏も若干困り顔。佐伯に手伝わなくていい、と言うものの、佐伯はその足では大変だからと、まとわりついてくる。仕方なしに、夕飯を食べるかわりに手伝ってほしいと夏が言うと、佐伯は夏とともに良に夕飯の差し入れを運ぶことに。

家に向かう道中、夏は旦那である義行の心配をしていた。毎晩遅くて体が心配、遅い時は食事はしているのだろうか、という夏の言葉に、誘惑してほしいと自分に言ってきた旦那の心配をしているなんて…と佐伯は複雑な気持ちになる。

そして、良の家の前についたところで、部屋の中から大きな物音が聞こえてきた。2人があわてて中に踏み込むと、良が家具をふりまわし、ひとりで大暴れしているところだったーーー。

 

 

夏と、家族を捨てて出て行った小牧の正反対の姿が、わかりやすく描かれています。家族を捨てた小牧のことをまったく理解できない夏と、もう母親の顔なんてしていないという小牧。きっと“母”ではなく“女”の顔をしているであろう小牧は、もう息子の前に姿を見せることはないのでしょうか。最後のシーンで暴れていた良がとてもいたたまれない。

佐伯は、一体どういうつもりで夏のそばにいるのか、まだ良くわかりません。刺激するつもりだったのが、好きになってしまったのか。それともただ面白いから観察中なのでしょうか?それとも義行の鼻をあかしてやりたいだけなのでしょうか?

三角関係というほど成り立ってはいませんが、今後浮き彫りになってくるであろう関係の序章という感じ。今後3人の在り方がどう変わっていくのか、気になる展開ですね!

 

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