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小田ゆうあ作「ふれなばおちん」第20話 原作のあらすじ&感想

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コミックシーモア

小田ゆうあ作「ふれなばおちん」第20話 原作のあらすじ&感想

 

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■長くは続かない楽しい時間

佐伯と二人きり、夏は若い頃の気持ちを思い出していた。何を食べよう、映画は何を観よう、相手が来るまでの待ち合わせ場所でのワクワクしていた気持ち、キラキラしていた夜を思い出した。そしてその夜を思い出すと同時に、そんな夜はとても短い、ということも思い出してしまった。

一杯だけ、ちょっとだけ飲もう、と言った佐伯はもう何杯目かのドリンクを頼んでいた。佐伯に誘われても、夏は一杯だけという約束を守り、追加のオーダーはしない。代わりに、いま何時ぐらいでしょうね、と言った。しかし佐伯は時計をちらりとも見ず、自分のケータイを見てみたら?自分の時計はさっき止まってしまった、といじわるく返した。その言葉に夏はバッグから携帯電話を取り出そうとするものの、佐伯が夏の手からケータイを取り上げた。「こんなチャンスそうそうないんだ。ないんだぜなっちゃん」と。そして「帰さないといかんのもわかる。大人だしな」「でも今日は一緒にいよう」とつなげた。佐伯はもう少しだけ一緒にいたいだけなのだ。

“今日は一緒にいよう”と言われた夏は、佐伯のその言葉にドギマギしてしまって、洗面所に逃げる。そして個室に閉じこもり、自分の置かれている立場を振り返った。小牧の“おニューのアンダーウェアつけていきなさい”という言葉を思い出しながら、本当は自分が嬉しくてドキドキしてしまっていることにも気づいていた。

しかし、夏が冷静さを取り戻す出来事が起こる。個室の外では、洗面台でメイク直しをする若い女性二人がいた。その二人の声は、否が応でも夏の耳に入ってきてしまった。「窓際の席にちょっとカっこいい人いた」「でもなんかへんなオバサンといた」「なんかイタイの!一生懸命おしゃれしましたって感じ?」「ってゆーか“おかーさん”って感じ?」「まさか親子…」「ホストと客?」「不倫?」そして、最後には「うわ、きもい」「自分の母親そんなことしてたら家出する」「母親なんだからさ“女”だしてくんなよって感じ」ーーー。

その二人の言葉に、浮き足だってしまっていた夏は冷や水を浴びせられたように、途端に気持ちが急降下してしまう。

 

窓際の席では佐伯がひとりで夏のことを待っていた。洗面所から戻らない夏を心配したその時、スタッフが佐伯に近づき、お連れのお客様が、と言ってメモを渡してきた。そこには今日のお礼の言葉と、お先に失礼します、の文字。夏に逃げられてしまったのだ。

 

この時間の電車に乗れてて良かった。早めに閉店するコンビニに寄って朝の牛乳も買えたのだから。コンビニを出ると、目の前には優美香と良の後ろ姿が見えた。あのまままっすぐ帰りなさいって言ったわよね、と夏が言うと、良はカラオケに寄ったけど混んでて、結局駅前のミスドでちょっと話をしていた、と素直に報告をした。ちゃんと言われた通り優美香を送り届けないとまずかったです、と良が謝ると、優美香は自分が無理矢理誘った、良は悪くない、と言う。

その二人のやりとりに夏は怒りの言葉を収め、良にバツとして買い物袋を持たせ、優美香には明日の弁当は自分で作るように、と言った。

夏は二人の姿が微笑ましく、そして羨ましかったのだ。一分一秒でも好きな人と長く一緒にいたい気持ちを素直に出せる二人のことが羨ましかった。

 

夏は帰宅すると優美香より先に風呂に入る。湯船につかっている所に、優美香が洗面所に現れ、夏のブラを見て「まともなブラ買ったら?ヨレヨレー、おっぱいたれるよー」と声を掛けた。夏は「いーのよ。おかーさんはもーそれで」と答えた。

“いざという時のためにおニューのアンダーウェアつけていくのよ”、そう言った小牧の声がまた聞こえる。そう、夏はその“いざという時のために”新しいものは買わず、わざとボロボロのものをつけていったのだ。そうすれば一線を踏みとどまれる、という自分への決意表明のつもりで。まさか本当に“いざという時”が今日来るとは思ってもみなかったが、佐伯に今夜は一緒にいよう、と言われ、嬉しかったのも事実だ。キモイと言われても、母親でしょうとたしなめられても、佐伯への気持ちは止められなくなってしまっている。本当は夏だって佐伯ともっと一緒にいたかった。でもーーー楽しすぎることはたまにでいい。

ここは、もう家だ。夫も子供もいる家だ。リセットしなければならない。夏は湯船の湯をすくって、顔を勢いよく洗う。途端に涙が溢れてきた。声を殺して、夏は涙を流し続けた。

そして夏のいる風呂場の扉を隔てて、今度は洗面所には義行がいた。夏のその押し殺した声を聞いて、義行は何を思っているのかーーー。

 

 

 

義行は実はもうすでに気づいているのではないか、と思うことがある。たまに登場する夫は、出てくるたびに何か意味深な表情をしていることが多い気がするからだ。しかし、そのたびに的外れなことを言ったりして、男ってバカ…と思うのだが、どれもこれもすべてわかった上での演技であるなら、男の勘もあなどれないものである。

さて、夏の泣き声を聞いた義行は今度はどんな行動に出るのか。それとも静観するのか。そして空振りに終わってしまった佐伯は、今度はどんな手で夏との時間を奪いにいくのか。ここからが本番です!

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