コミックシーモア

小田ゆうあ作「ふれなばおちん」第2話 原作のあらすじ&感想

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■おかあさんの世界は“家族”で定員オーバーなのか?

小牧との電話に衝撃を受け、呆然としていたところに、娘の優美香が現れる。小牧母の不倫逃亡について知っていた優美香は、小牧母なら結構キレイだし細くて…アリかな、とつぶやく。夏は息子の良君も旦那さんもどれだけ傷ついて大変なことか。私にはその気持ちはわからない、と言い返す。しかし、優美香は「そりゃあ、おかあさんにはわかんないよ、ムリだよね。その見てくれじゃ味わえない世界だって」と母の気を遣わなすぎる姿を非難するようなことを言う。

夏は「そんな世界、別にもういらないもん。おかあさんの世界は、おとうさんとあんたたちで定員オーバーだもん」とさすがにムっとするが、優美香は母のその言葉に「つまんないね」と言い放つ。

 

優美香とのやりとりを風呂の中で反芻する夏。思春期だし、反抗期だし、中3なんてこんなもんだ、仕方ないと自分に言い聞かせる。夏は誰になんと言われようと、生意気な娘と、コロコロした息子が大切なのだから。そこで小牧の「旦那とは恋愛できない」という言葉を思い出して、夏は義行との結婚前の恋愛時代を思い出そうとするが…うまく思い出せない。

ちょうどそこに夫の義行が帰宅する。鍵を持ってなかった義行が玄関をあけられなかったため、夏はあわてて風呂から出て、鍵をあけたものの…義行には「…そのカッコ。出てきたのが俺じゃなかったらどうすんだ。ちょっとは考えろよ」と呆れられる。そう、義行の脳裏には同僚のキレイにした妻の姿が蘇り、自分の妻と比べてしまっていたのだったーーー。

 

翌朝。目覚ましの鳴らなかった上条家は戦場になっていた。慌てて夫と子供たちを送り出すと、開け放たれたままの優美香の部屋が、夏の目に入った。優美香からは部屋には入るなと言われていたが、あまりの汚部屋に夏は部屋に入り、片付けはじめ、優美香がやっていた宿題の英語のノートを見つけてしまう。受験を控えた娘の内申を案じ、夏はそのノートを手に優美香を追いかけるのだった。

 

一方、優美香は同級生の小牧良の自転車の後ろに乗って通学していた。良はコンビニに寄って、朝ご飯を買っていくと言う。ああ、お母さんが出ていっちゃったから…と優美香が察したところで、背後から大声で呼んで走ってくる人物がいた。それは、宿題の英語のノートを手に猛ダッシュで追いかけてきた、寝間着姿のままの夏。優美香はありがとうのひとこともなく「そのカッコウ、その寝グセでっ。外にでてこないでよっもおっ。おかあさんてそれでも女!?」と決定的なひとことで母を奈落の底へと突き落とす。

 

ところは変わり、義行の会社。イケメン派遣社員の佐伯が書類のミスに気づき、義行に報告しているところ。しかしそのミスの量を考えると、会議の時間までに修正が間に合いそうもない、部下の女性・若林はこういう時に手伝ってくれるキャラでもない…と思案していると、佐伯がするっと若林に近づき、手伝いを依頼、若林もそれを快諾してくれたのだ。

義行はその労をねぎらい、佐伯と若林を夕飯に誘おうとするが、佐伯からはヘルプ頼んだのは自分だから、彼女への礼は自分がすると言う。「そのほうが彼女もいいと思うし」ーーーそんなやや意味深な言葉とともに。

義行と佐伯、ふたりで呑んでいると、若林の話題に。義行が、佐伯が頼んでくれたからやってくれたんだろうと言うと、佐伯は「女の人とは、まあ仲良く…ってことですよ」と。

見れば、近くにきていた呑み屋の女性店員も、佐伯の見た目にうっとりとしてしまっている。そこで義行は佐伯のその風貌や立ち居振る舞いを「女はみんな“ふれなばおちん”風情だ」と感じる。義行の妻・夏も佐伯を前にすれば、女の顔に戻るんだろうかーーー。夏を抱きたいと思った夜もあったはずなのに…。

 

 

とうとう出てしまいました。「お母さん、それでも女?」発言。これは娘から言われるのでなくても、ホント傷つく言葉。さらに旦那からも似たようなことを言われれば、いくら夏でも傷つくのはまぬがれません…。

妻や母が、綺麗でいて欲しいのはわかる。隣の芝だから青く見えるのは、いつの時代も、いつの場面も当たり前のことだが、隣が青く見える、というよりも自分の身近にあるものが、外のものよりも下に見えてしまっているのかもしれない。

とはいえ、夏がこの言葉をきっかけに、若い頃の自分・女を取り戻すのに期待しましょう。

そして、もうひとつ。タイトルにもなっている「ふれなばおちん」。佐伯に触れてしまえば、夏も女になってしまうのか?賽は投げられた、という感じで、今後の展開が気になるの必至!

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